肺がん化学療法外来

肺がん化学療法外来

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肺がん化学療法 水曜日 午前
  • 専門外来は予約制です。
  • 他の病院や医院にかかっている病気について、当院での治療をご希望の方は、必ず紹介状をお持ち下さい。

肺がんの外来化学療法(通院治療)について

1.肺がんの化学療法とは?

 

肺がんに対する薬物療法で「抗がん剤」を使った治療を化学療法と言います。

肺がんセンター内科では、手術が適さない進行・再発肺がんの方に化学療法を実施して います。また、手術後の再発予防のために化学療法を受けている方もおられます。

抗がん剤は、がん細胞を抑える目的で使用されます。しかし、一方で一部の正常な細胞 も壊してしまうという欠点もあります。そのため、さまざまな副作用が現れます。 抗がん剤の副作用には、主として以下のようなことが知られています。

  • 発熱
    血液中の白血球が少なくなることによって病原菌への抵抗力が弱まります。このため、 感染症にかかりやすくなり、重症化することがあります。発熱は感染の兆候ですので注意 が必要です。
  • 出血
    血液中の血小板が減ることによって出血しやすくなります。鼻出血や、手足の紫斑(あ ざ)がみられることがあります。
  • 貧血症状(だるさ、めまい)
    血液中の赤血球が減ることによって、倦怠感やめまいが出ます。これは治療を重ねるに つれて頻度が増えます。場合によっては輸血を要する場合があります。
  • 吐き気、嘔吐、食欲不振
    抗がん剤の副作用でもっともつらい症状の一つです。ただ、近年は吐き気止めの薬剤が 進歩しており、以前に比べるとだいぶ軽くすむことが増えました。
  • 便秘、下痢
    腸の働きが低下して便秘を起こす人が多いです。一方、腸が刺激されて下痢を起こす人 もあります。抗がん剤の中には下痢を起こしやすいものがあります。
  • 手足のしびれ
    抗がん剤による末しょう神経の障害によって、指先などがしびれる症状が出ます。ひど い場合はボタンをかけにくくなったり、足の裏がしびれて眠れないなどの場合があり、注 意を要します。これはもっとも対応が困難な副作用の一つです。
  • 関節痛
    抗がん剤によっては、治療後に関節の痛みが出て鎮痛薬の内服を要します。
  • ほてり、かゆみ
    抗がん剤に対するアレルギー症状で体のほてりやかゆみを感じる場合があります。まれ に重いアレルギー症状を起こすと、血圧の低下や呼吸困難をきたすことがあります。
  • 脱毛
    抗がん剤による治療に伴って頭髪が抜けることがよくみられます。薬剤によっては脱毛 が少なくすむ場合があり、また、個人差も大きいです。一般に、治療が終了して数ヶ月す ると戻ります。

これらの副作用がすべて起こるわけではありません。副作用の出方には個人差がありま すし、使用する薬剤によっても異なります。それぞれの副作用がいつ頃に起こりやすく、 どのくらい続くのか、そして、発生した場合の対応については、担当医や看護師がご説明申し上げます。ご一緒に対処方法を考えて、治療を成功させましょう。

2.外来通院での化学療法「充分な治療を、なるべく楽に」

従来は、副作用のために化学療法は入院して行う必要がありました。しかし、近年は副 作用の少ない抗がん剤が使用できるようになり、副作用を軽減させる方法も改善しまし た。これらの進歩によって、抗がん剤治療を外来通院で受ける方が年々増えています。

肺がんとしっかり闘いながらも、なるべく普通の生活や仕事を続けてゆく。これが外来 化学療法の目標です。進行肺がんの治療は長期間に及びます。一定の期間だけ入院して治 療すれば済むというものではありません。残念ながら、進行肺がんを完全に治すことはで きないのです。ですから、なるべくご自宅で、ご家族と普通の生活を過ごしつつ、病気と つき合っていくというやり方が望ましいのではないかと思います。私たちは、そのお手伝 いをしたいと考えています。

3.外来化学療法の実際

当院で初めて化学療法をお受けになる方には、まず入院をしていただいて1回目の化学 療法を行うことが多いです。治療の安全性や有効性を確認した上で、お体の状態が許す場 合に外来化学療法をご案内しています。病状によっては、外来ではなく入院治療を中心に した方がよい場合もありますから、担当医とご相談いただきたいと思います。

【外来化学療法の当日の手順について】

  1. 予約時間に第1外来受付にお越し下さい。
  2. 治療に先立って採血検査を行います。結果が出るまで30分ほどかかります。
    胸部レントゲン検査がある場合は、採血検査の後に実施いただきます。
    また、体温測定、血圧測定を行いつつ、担当看護師が体調をお伺いします。
    治療を受けるに当たって何か気がかりなことがおありでしたら、看護師におっしゃって ください。
  3. 検査結果を医師が確認し、治療が可能と判断されたら抗がん剤の点滴を行います。
    点滴治療に要する時間は、使用される抗がん剤の種類にもよりますが、おおむね1時間 から3時間です。多くの場合、午前中で治療が終わります。
    点滴中は専用のベッドで横になっていただくことが多いですが、トイレなどへの移動は 可能です。ただし、薬液が漏れないよう、腕を激しく動かさないようにご協力ください。 もし、点滴部位の痛みや腫れ、気分不良などがありましたら、担当の看護師にお知らせく ださい。
  4. 抗がん剤の点滴が終了したら、担当医の診察をお受けください。 異常がなければ終了です。会計へ移動いただいて、次回受診の予約をご確認ください。