呼吸器内科

呼吸器内科

診療のご案内

外来診療について

外来受診案内をご覧下さい。

医師紹介

医師紹介のページをご覧ください。

「診断から緩和ケアまで」 患者さんと共にありたい内科肺がんチームの取り組み

当院は、古くから呼吸器(肺)関連の病気全般を扱う専門医療機関として活動しています。特に肺がんの診療においては、内科、外科、放射線科の各専門医が力を合わせ、それぞれの患者さんごとに最善の治療を実施しています。
 近年は、高齢者の肺がんが非常に増えました。内臓などに多くの合併症を抱えた体の弱い患者さんもおられます。当院内科では、個々の患者さんの病状や社会 状況に合わせて、最適と思われる治療を推進しています。「肺がんを治したい」とお考えの患者さんに、可能な限りのお手伝いをさせていただくのが、私たちに 課せられた役目です。
 肺がんへの抗がん剤治療は、常時多数の患者さんに実施されています。2012年には、のべ100名を超える肺がん患者さんの入院治療を担当いたしました。
 肺がんの内科治療は、化学療法、すなわち、抗がん剤による治療が中心になります。近年は、イレッサなどに代表される「分子標的治療」と呼ばれる薬剤も大きな成果をあげています。
 進行肺がんの治療は年々進歩してきました。有効な治療のなかった時代には、進行肺がんの患者さんは半年生きられないのが常識でした。ようやく1980年 代から、肺がんに対する抗がん剤治療がはじまりました。そして、1990年代には、現在も現役で使用されている各種の抗がん剤の仲間たちがぞくぞくと登場 しました。この頃から、抗がん剤もなかなか手応えのある結果を出すようになったわけです。
 その後、21世紀に入って分子標的治療薬として有名なゲフィチニブ(商品名イレッサ)が、そして、第4世代と呼ばれる新しい抗がん剤ペメトレキセド(商 品名アリムタ)、さらに、血管新生阻害薬ベバシズマブ(商品名アバスチン)といった新薬がぞくぞく登場してきました。治療の難しいがんの代表である肺がん ですが、この30年で治療法は着実に進歩してきています。21世紀の肺がん治療は、 一人一人の患者さんで発がんの原因になった遺伝子を調べ、それに合った治療を個々に考えていく「個別化医療」の時代になると期待されます。
 肺がんの診断と治療について、日本肺癌学会のホームページで詳しく紹介されいますので、ぜひご参照ください。私たちは、日本肺癌学会の指針に基づいた適正な診療を心がけております。
特定非営利活動法人 日本肺癌学会 - 一般の皆さまへ

 近年、「チーム医療」という言葉がよくきかれるようになりました。今日の医療は、医師、看護師、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカー、理学療 法士、検査技師、事務職員など多くの専門家が力を合わせることで運営されています。治療における種々の問題は、それぞれの専門家が皆で相談し、一番良いと 思われる解決策を患者さんにご提供いたします。
当科では、肺がんの診断から抗がん剤治療、さらには緩和治療に至るまで、一人の患者さんのすべての治療を、同じ病棟の同じチームが担当しています。患者さんは、慣れた病棟で、顔なじみのメディカルスタッフとともに療養を続けることができます。

これはスタッフカンフレンスの風景です。当科のチームは医師がいばらず、スタッフ同士が腹を割って話ができるのがよいところと自負しております。

スタッフカンファレンスの風景

 肺がんの新薬が次々に出てきたとはいえ、すべての患者さんに期待通りの効果が出るというわけではありません。肺がんは依然として難しい病気であり、治る患者さんは限られています。
 残念ながら、既に進行した肺がんを治すことはできません。それは、本当につらい現実です。
 進行肺がんで闘病を続ける患者さんの中には、終末期にホスピス施設に転院して療養をされる方も増えておられます。しかし、一方では、これまで馴染んできた病院で、慣れ親しんだメディカルスタッフたちのもとで療養したいという方もいらっしゃるだろうと思います。
 当院には緩和ケア病棟やホスピスは設置されていませんが、通常の診療の一部として緩和治療にも力を入れており、がんの痛みの症状緩和などに努めていま す。前述の通り、当院では、肺がんの診断から積極的治療、さらには終末期ケアに至るまでの全過程が同じ病棟、同じチームによってなされており、患者は馴染 んだスタッフと親密な関係を持ち続けながら闘病を続けることができます。 診断から緩和ケアまで、患者さんの人生におつきあいしながら一貫した診療をさせていただこうというのが私たちの目標です。 在宅療養中のがん患者さんに対する在宅支援(訪問診療・訪問看護)にも取り組んでいます。
 患者さんとは長いおつきあいになることが多いですから、長い闘病の中で、少しでも穏やかな時間を過ごしていただければと、季節ごとの慰安行事も欠かしません。

イベント イベント2

 なお、緩和医療一般についての詳しい説明は、日本緩和医療学会のホームページを参照ください。
日本緩和医療学会

 病気が進んだ肺がんの治療は、本当に難しいと思います。何が最良の方法なのか、悩むことは多いです。ただ、私たちは、一人一人の患者さんと最期までおつ きあいする覚悟を持ちたいと日々精進しております。難しい問題は山積みです。ただ、途方に暮れていてもどうにもなりませんから、まずは目の前の患者さんの ために、少しでも良いと思われることをさせていただこうと、日々格闘する毎日です。
 当院では、「診療した患者さんを最期までお世話させていただく」、「診断から緩和ケアまで、肺がん診療を完結させる」ということを目標に診療に当たって おります。このような私たちの方針に対して、患者さんからお褒めのお言葉をいただく機会が増えてきました。本当にありがたいことと思っています。 心から感謝申し上げます。 今後とも、スタッフ一丸となって、患者さんにご満足いただける診療を実践してゆきたいと願っております。

緩和ケアについて

 緩和ケアとは、患者さんの身体や心のつらさを和らげ、生活やその人らしさを大切にする医療です。
今までの医療の考え方では「病気を治す」ということに関心が向けられ、患者さんのつらさに対して十分な対応ができていませんでした。しかし、最近では、患 者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も、「病気を治す」ことと同じくらい大切なことと考えられるようになってきています。

当院でも、緩和医療推進チームが中心となって、緩和ケアの普及や実践を行っています。患者さんに、より自分らしく質の高い生活を送っていただけるよう、チームが協力してケアを行ないます。

当院には緩和ケア研修会を受講した医師が6名おり、患者さんの治療やケアにあたります。

また、がん性疼痛看護認定看護師を中心とする看護チームが、患者さんの痛みや苦しみを緩和できるよう熱心にケアを行っています。治療を受けることに不安を 抱く患者さんからたくさんのお話をうかがい、前向きに取り組めるよう導いたり、ご家族の方の心配事にも耳を傾けるケアを行うことも、大切な取り組みです。 お花見やクリスマスなどの時期には、季節を楽しむ会を開きます。みんなで大きな声で歌うと、参加者は笑顔でいっぱいになります。

緩和ケアをご自宅でお受けの患者さんは、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士からなるチームが訪問し、住み慣れた家で家族に囲まれてお過ごしになります。患者さんの意思を尊重し、お望みになる生活が送れるよう精一杯サポートします。

在宅支援室の紹介

在宅支援室のページをご覧下さい。