呼吸器疾患に関する説明

結核

 結核は結核菌による感染で、最近また問題となってきました。若い人から高齢者まで年 齢と関係なく発症します。結核を気づかずにいますと、周囲の人にまで感染させ、多くの社会問題となります。結核の恐ろしいことは、結核菌が比較的弱毒菌の ため、初期には症状が軽く、気づいた時には病状がかなり進行してしまうことです。定期的な健康診断を受けることをお勧めします。

 幸い、現在結核には多くの薬があり、十分に治る病気です。しかし、早期診断と初期治 療が非常に大切です。治療が遅れますと、呼吸機能障害など後遺症が残ることがあります。また、初期治療に失敗しますと薬の効きにくい結核菌などで再発をお こすこともあります。十分に注意しましょう。

 結核の代表的な症状は、微熱、咳嗽、喀痰、血痰、発汗、呼吸困難、体重減少、食欲不振などです。できれば、症状がでないうちに検診でみつけることがベストです。

語尾に「肺炎」とある病名ですが、通常の細菌による肺炎とは全く異なる疾患です。肺は体の中に酸素を取り込む働きをしている臓器ですが、「間質性肺炎」を発症すると肺に炎症や線維化が起こり、酸素を体内に取り込む機能が低下していきます。